「ずるいぞ」

「何が」

「リヒとミルとリアちゃんとメルとジャックとアルム嬢の猟兵立ち絵」

「どうしたんですか急に。いや本当に」

​

唐突にエルドレットは燦斗に向けて駄々をこねる。

といっても、ただ単に羨ましいというだけの話なのだが。

​

《世界介入》でエルドレットも猟兵として登録することは出来た。

名前は燦斗に合わせ、『金宮朔夜』の名前で。

しかし……。

​

「俺は知らなかったんだよ！！　写真、最初はないって！！」

「まあそれは、そうですね」

「言えよ！！！」

​

燦斗達と違って参加の遅れたエルドレットは、その、残念なことに向こうでは姿がない。

でもなんでか、彼より後に来たはずのジャックとアルムにはある。なんでだろうね。

​

「それでこうして私に駄々をこねてると」

「ずるいぞー！　うらやましいぞー！　俺だって姿絵ほしいぞー！」

「はいはい、こっちではちゃんと姿絵あるんですから我慢しましょうね」

「むきゃーー！！」

​

セクレト機関の総司令官らしからぬ言動に、やれやれとため息をついた燦斗。

​はてさて、エルドレット（朔夜）に姿絵は付くのでしょうか……。